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OMF・AAFって なに?

Premiere→ProTools検証

MA時にはこんな風に見えてます!
もうすでに「基礎編」「書き出し時の注意点」をお読みいただいた方も、そうでない方も、
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「OMF・AAFがMAに渡った時、どうデータが展開されているのか」をご紹介します!

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今回はOMF・AAFにおける、PremiereからPro Toolsへのデータ検証ということで、2つのソフトウェア間でデータが移管される際に生じる差異について検証していきます。

オーディオクリップ編集で使用されるであろう機能に絞って、PremiereとPro Toolsのトラックを並べて表示しました。

各項目の検証内容・結果について見ていきます。


1音量調整

音量調整をする際、Premiereではいろいろな選択肢があります。
ここでは5つのパターンについて検証しました。

音量調整
1-1
Premiere
オーディオクリップに表示されているラバーバンドを-10db下げる
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのボリューム情報としてレベルは-10db下がっている

1-2
Premiere
オーディオクリップを選択しエフェクトコントロールの「ボリューム→レベル」を-10db下げる
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのボリューム情報としてレベルは-10db下がっている

1-3
Premiere
オーディオクリップを選択しオーディオクリップミキサーで-10db下げる
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのボリューム情報としてレベルは-10db下がっている

1-4
Premiere
オーディオクリップを右クリック「オーディオゲイン(ショートカットキー「G」)」で-10db下げる
Pro Tools
OMF・AAF
Premiere上では視覚的にはラバーバンドは0db、波形描写は-10dbが反映され小さく表示されたが、Pro Toolsで展開すると、波形は元(0db)に戻り、トラックのボリューム情報としてレベルは-10db下がっている。
したがって、各ソフトで表示は違えどPremiereで行った作業は反映されている

1-5
Premiere
エフェクト→「オーディオエフェクト」→「ボリューム」でオーディオクリップにエフェクトを適用、-10db下げる
Pro Tools
OMF・AAF
Premiere上ではラバーバンド・波形に変化はなくても聴感上の音量は下がっていたが、Pro Toolsで展開すると、波形はPremiereと同じ0db、トラックのボリューム情報も0dbのため音量は下がっていない。
したがって、Premiereで行った本作業はOMF・AAFには反映されない


ポイント

1-5の方法(オーディオエフェクト)で音量を下げてもMA時には再現されない。
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2キーフレーム操作

続いては、オーディオクリップ内でキーフレームを使って音量調整を行った場合について検証していきます。
一つのオーディオクリップに効果を複数かけた場合の検証も兼ねて、今回の操作は音量調整で紹介した1-11-5のクリップを使い、音量調整(-10db)をした状態から、さらにキーフレーム操作を加え変化を確認します。
オーディオクリップスタートから10秒後に-50dbへキーポイントを打ち、クリップエンドまでにクリップスタートレベルに戻るよう設定しました。
また、1-5については検証パターンを増やし、全6パターンの検証を行いました。

キーフレーム操作
2-1
Premiere
オーディオクリップに表示されているラバーバンドを-10db下げたオーディオクリップ1-1に、ペンツールでキーフレームを設定
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのボリューム情報としてキーフレーム情報が有効になる

2-2
Premiere
エフェクトコントロールの「ボリューム→レベル」を-10db下げたオーディオクリップ1-2のエフェクトコントロール「ボリューム→レベル*図1」でキーフレームを設定
図1
キーフレームを書き込む<
オーディオクリップの「ボリューム→レベル」でキーフレームを書き込む
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのボリューム情報としてキーフレーム情報が有効になる

2-3
Premiere
オーディオクリップを選択しオーディオクリップミキサーで-10db下げたオーディオクリップ1-3のエフェクトコントロール「ボリューム→レベル*図1」でキーフレームを設定
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのボリューム情報としてキーフレーム情報が有効になる

2-4
Premiere
オーディオクリップを右クリック「オーディオゲイン(ショートカットキー「G」)」で-10db下げたオーディオクリップ1-4のエフェクトコントロール「ボリューム→レベル*図1」でキーフレームを設定
Pro Tools
OMF
Premiereで行ったキーフレーム操作が反映されない
AAF
トラックのボリューム情報としてキーフレーム情報が有効になる
このことから、AAFではOMFより詳細な情報が持てるのではないかと推察される

2-5_1
Premiere
エフェクト→「オーディオエフェクト」→「ボリューム」でオーディオクリップにエフェクトを適用し-10db下げた1-5の、「ボリューム→レベル*図1」でキーフレームを設定
Pro Tools
OMF・AAF
先の検証同様、オーディオエフェクトで行った作業(-10db)は反映されていないが、トラックのボリューム情報としてのキーフレーム情報は有効

2-5_2
Premiere
エフェクト→「オーディオエフェクト」→「ボリューム」でオーディオクリップにエフェクトを適用し-10db下げた1-5の、エフェクトコントロールに追加された「オーディオエフェクト→ボリューム→レベル*図2」でキーフレームを設定
図2
キーフレームを書き込む
エフェクトで追加された「ボリューム→レベル」でキーフレームを書き込む
Pro Tools
OMF・AAF
先の検証同様、オーディオエフェクトで行った作業(-10db)は反映されていない。加えて行ったキーフレーム操作も反映されない


ポイント

オーディオクリップのエフェクトコントロール「ボリューム→レベル *図1」は基本的にはMA時に引き継がれる。しかし2-4のように例外もある。
オーディオエフェクトでかけたエフェクトの「オーディオエフェクト→ボリューム→レベル *図2」はMA時には再現されない。
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3オーディオクリップミキサー/オーディオトラックミキサー

各種音量調整とキーフレーム操作について触れてきました。加えて、オーディオクリップミキサー/オーディオトラックミキサー機能を使った音量調整はOMF・AAFによってどのようにPro Toolsへ引き継がれるのでしょうか。

オーディオクリップミキサー/オーディオトラックミキサー

オーディオクリップミキサー

Tr1-1
Premiere
オーディオクリップミキサーで-10dbに設定(1-3と同じ操作)
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのボリューム情報として-10db下がっている

Tr1-2
Premiere
Tr1-1で-10db下げたものを解除、値を0dbへ戻した
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのボリューム情報として0db表示

オーディオトラックミキサー

Tr2-1
Premiere
オーディオトラックミキサーで-10dbに設定
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのボリューム情報として0db表示

Tr2-2
Premiere
オーディオトラックミキサーで-10dbに設定したまま、オーディオクリップミキサー機能で+10dbに設定
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのボリューム情報として+10dbになった


ポイント

PremiereにおけるオーディオクリップミキサーはMA時に引き継がれるが、オーディオトラックミキサーは引き継がれない。

4ミュート

ミュートもオーディオ編集ではよく使われますが、ミュートの情報はOMF・AAFによってどのようにPro Toolsへ引き継がれるのでしょうか。
ここでは3つのパターンについて検証しました。

ミュート
4-1
Premiere
トラックミュート
オーディオトラックの「M」(ミュート)を選択してミュート
*ここではエフェクト適用がわかりやすいようトラック表示をミュート表示
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのミュート情報としてミュートは適用されていない

4-2
Premiere
キーフレームでのミュート
オーディオトラック内にあるキーフレーム表示マークをクリック
キーフレーム表示マークをクリック
[トラックのキーフレーム] → [ミュート]を表示し
[ミュート]を表示
ペンツールでキーフレームを追加
*ここではエフェクト適用がわかりやすいようトラック表示をミュート表示
*結果がわかりやすいようオーディオクリップ内でミュートのON/OFFを行いました
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのミュート情報としてミュートは適用されていない

4-3
Premiere
[エフェクト] → [オーディオエフェクト] → [ミュート] でオーディオクリップにエフェクトを適用
*ここではエフェクト適用がわかりやすいようトラック表示をクリップ表示
Pro Tools
OMF・AAF
トラックのミュート情報としてミュートは適用されていない


ポイント

Premiereでミュートを行ってもOMF/AAFに情報が引き継がれず無効となる。
したがって、PremiereにおけるミュートはすべてMA時には再現されない。
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5クリップ編集点/オーディオトランジション

最後にクリップ編集点/オーディオトランジションについて触れていきます。
基礎編」「書き出しの注意点」でも触れていますが、オーディオクリップを切り張りした編集点とオーディオトランジション(クロスフェード)はOMF・AAFによってPro Toolsへ引き継がれます。

実際の画面を見ていきましょう。

クリップ編集点/オーディオトランジション

上記のように、どのポイントでオーディオクリップが編集されたのか、どのくらいの長さでフェードアウトされたのかという情報がPro Toolsに引き継がれます。
このことにより、Premiereで行った編集点の確認をPro Toolsでも容易に行え、必要に応じてMA時に修正を行うことができます。また、フェードに関しては、MIXでの最適化を行うためPro Toolsで再調整することもあります。
すべてのオーディオクリップに行った編集がそのまま使われてしまうわけではないので、MAを通す際は気負わずオーディオ編集をしてみてください。


6まとめ

いかがでしたでしょうか。音量調整にフォーカスして検証を行ってまいりましたが、検証をして初めて分かったことや意外な事実、MAスタジオ側が感じていた「OMF・AAFあるある」をこうしてご紹介できて非常にうれしいです。

Premiere → Pro Tools間の情報の隔たりは双方にとってわかりづらいものです。
「なんで、ミュートにしたはずなのにMAで音が出ちゃってるの??」
「そこ、音量調整したんだけど……」
そんな疑問を感じられたら是非MAスタジオのミキサーに話してみてください。
Pro Toolsで展開されたオーディオクリップを見ながら説明してくれるかもしれません。

映像編集ソフトでは通常1フレーム単位でのオーディオ編集しか行えませんが、音声ソフトは1/1000秒以下の単位で編集が可能です。また、音に関するプラグインも豊富で様々なオーダーにお応えすることができます。
それぞれのソフトの特性を踏まえ、上手な役割分担ができるといいなと思います。

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