映像編集後のMA用素材としてポピュラーなOMF・AAFですが、
そんな方向けに今回はOMF・AAFの初歩的な部分について解説をしていきます!
『どうしてOMF・AAFじゃなきゃダメなの? OMF・AAFってなに??』
そう思われる方も少なくないはず。そんな方向けに今回はOMF・AAFの初歩的な部分について解説をしていきます!
1OMF・AAFとは?
OMFとは
Open Media Framework Interchange(拡張子「.omf」)
DAWシステムやビデオ編集上のマルチトラックデータ、クリップの位置情報などを保持できるファイルフォーマット。
多くのシステム間で互換性がある。
※ OMFファイルそのものは2GBのファイルサイズ制限がある。
DAWシステムやビデオ編集上のマルチトラックデータ、クリップの位置情報などを保持できるファイルフォーマット。
多くのシステム間で互換性がある。
※ OMFファイルそのものは2GBのファイルサイズ制限がある。
AAFとは
Advanced Authoring Format(拡張子「.aaf」)
OMFを拡張し、より多くの情報を持てるようにしたもの。
用途としてはOMFと同じく、異なるシステム間でオーディオ・ビデオ情報をやり取りするためのファイルフォーマット。
OMFを拡張し、より多くの情報を持てるようにしたもの。
用途としてはOMFと同じく、異なるシステム間でオーディオ・ビデオ情報をやり取りするためのファイルフォーマット。
2OMFとAAFの違い
OMFとAAFの機能的な違いとしては、OMFファイルの「2GBの容量制限」があります。(埋め込み設定時)
OMFよりAAFのほうがより詳細な情報を持て、Pro Tools展開時にはトラック名情報、各種オーディオエフェクトの有効/無効で差があります。
ですが、書き出しを行う編集ソフトによって機能や扱いが変わるため一概には言えません。
ちなみにEDIUSではOMF形式の書き出しはできません。
OMFよりAAFのほうがより詳細な情報を持て、Pro Tools展開時にはトラック名情報、各種オーディオエフェクトの有効/無効で差があります。
ですが、書き出しを行う編集ソフトによって機能や扱いが変わるため一概には言えません。
ちなみにEDIUSではOMF形式の書き出しはできません。
3OMFとAAFの利用シーン
まず、OMFとAAFがどんな時に必要とされるのかについて説明していきます。
使用されるシーンは、主に映像編集とMAスタジオ間での音の受け渡しです。
一般的にはあまりなじみのない「.omf」「.aaf」の拡張子ですが、MA時には大活躍です。
映像編集時にはたくさんの音素材を扱います。
音効素材も含めるならば……
どれも、映像編集と一緒に構築された音たちです。
その音たちが配置された各トラックを、映像編集環境と同じようにMAスタジオに引き渡すことができたら……
そんなことを叶えてくれる素敵なファイルフォーマット。それがOMFとAAFです。
使用されるシーンは、主に映像編集とMAスタジオ間での音の受け渡しです。
一般的にはあまりなじみのない「.omf」「.aaf」の拡張子ですが、MA時には大活躍です。
映像編集時にはたくさんの音素材を扱います。
- 撮影した時に同時収録した台詞や環境音
- インタビュー映像と一緒に編集した音声
- BGMとして配置した音楽
- アニメーション等の動きに合わせてつけられたSE
その音たちが配置された各トラックを、映像編集環境と同じようにMAスタジオに引き渡すことができたら……
そんなことを叶えてくれる素敵なファイルフォーマット。それがOMFとAAFです。
4OMF・AAFの利点
大まかには3つの利点があります。
- シーケンス全体から、すべてのアクティブなオーディオクリップをOMF・AAFファイルとして書き出すことができます。
OMF・AAFに含まれる情報として
- クリップ名
- クリップのボリュームレベル
- 音声クリップの編集点
- 音声クリップの位置情報
- オーディオトランジション(ディゾルブ等)
- パン情報
- 書き出される情報の「クリップ名」「位置情報」により、音声トラックと音声クリップが紐づけられる
異なるシステム間でも音声トラックを再現できる ということになります。 - 「予備フレーム」を含めることができるため、MAへ引き継ぐ際に音源編集の"のりしろ"を持たせることができます。
このことにより、構築された音声トラックを音楽編集ソフト上で再現できるだけでなく、MA時に音声の再調整が可能な状態で引き渡すことができます。
5WAV・MP3ではダメなの?
よくわからないOMF・AAFを書き出すより『音声トラックをそのまま1本化して書きだしたほうが良いのでは?』と考えたくなりますね。
WAV
WAVはダメではないです。動画開始地点を起点として動画のおしりまで1本の音声トラックとして書き出してしまえば、配置の原理はOMF・AAFと同じです。
でも、不都合が起きてしまう場合があります。
- 動画の開始地点ではなく、音声開始地点から書き出してしまった場合は、音のメタデータ(位置情報等)が情報として含まれていないため、適切な位置への配置が難しくなることがあります。
- 予備フレームを含ませることができないため、音声ファイルの尺を短くすることはできても、引き延ばして使用することはできません。
すなわち、フェードや音のつなぎ目をMA時に再調整できなくなってしまいます。
MP3
では、MP3はどうかというと、あまりお勧めできません。
音声クリップとしての役割はWAVと同じですが、圧縮がかかってしまっているため、非圧縮データと比較して音質が落ちてしまいます。
どうしてもMP3でしか素材が入手できない場合は仕方ありませんが、できれば非圧縮の音声データをお使いになられたほうが良いかと思います。
同様の理由でMP4変換でおなじみのAACもお勧めできません。
ということで、今回はOMF・AAFの初歩的な部分について解説してきました。
書き出したOMF・AAFがMAではどんな情報として引き渡されているか、書き出し時の注意点については「OMF・AAFってなに?」書き出し時の注意点編でじっくり解説いたします。
ちなみに、弊社ベストメディアスタジオでは、持ち込み素材については「このように」ご案内しております。
皆様のご不安解決になれば幸いです。